jicpa 信頼の力を未来へ 日本公認会計士協会東北会

東北会会長のご挨拶

日本公認会計士協会東北会会長 堤 研一

新年のご挨拶 ―平和な世界を希求して―

 新年あけましておめでとうございます。
 東北会会員・準会員の皆様におかれましては、新春を晴々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。

 昨年は、ロシア・ウクライナ戦争、イスラエルなど中東地域の紛争、その他多くの地域で紛争が頻発している中、欧州、近隣アジア諸国も不安定さを増し、世界情勢は今までにない危機的な状況が続いた一年でした。このような中、昨年末、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞したことは、私にとっても世界の人々にとっても一縷の光でした。核兵器の廃絶はもちろん、世界中の紛争が解決され、平和な世界が訪れることを願うばかりです。

 私たち公認会計士の仕事は経済のインフラと言われ、その役割に大きな期待が寄せられていますが、この予測不可能な時代に持続可能な社会を目指そうにも、世界が不安定な中にあって、その使命を十分に発揮できるかどうか疑問に思えてなりません。難しい時代が訪れたと実感いたしますが、世界の公認会計士が協力してこの難局を乗り切っていかなければならないと思っています。

 日本公認会計士協会としては、2022年の公認会計士法の改正に基づき、昨年9月末の申請期限でありました「上場会社等監査人登録制度」を適正に運用することに注力いたしました。上場会社等の監査を行う監査事務所の品質管理体制の一層の充実・強化を図り、資本市場における財務諸表監査の信頼性確保のために、登録の対象となる監査人の適格性の確認を進めてまいりました。また、サステナビリティ情報開示・保証の制度づくりや会計リテラシーの向上を通じた社会貢献活動などを進めてまいりました。このような協会活動への評価の現れとして、人口減少、少子高齢化が進む中においても、公認会計士試験の願書提出者数は2015 年以降増加傾向で推移しており、我々に対する期待される役割の大きさを感じるところであります。

 さて、東北地域におきましては、日本銀行仙台支店が昨年12月に発表した東北全体の「経済の動き(金融経済情勢の取り纏め)」によりますと、「設備投資は増加し、個人消費は緩やかに回復している」などの要因から、「東北地域の景気は、持ち直している」との報告がなされ、不確実な世の中ではありますが、希望を持って前に進める雰囲気が出てきたように思います。我々東北会としても、今後とも監査や税務、コンサルティング、行政支援等様々な分野において、より一層地域に貢献していかなければならないと思っております。

 東北会の昨年末の会員数は459名、準会員数54名となり、会員の増加により様々な活動が可能となってきました。会長に就任して2年半が過ぎ、新型コロナ感染症による影響もありましたが、積極的な委員会活動により、重点施策として掲げた「専門 的研修の実施」、「会員・準会員の福利厚生の充実・相互の交流促進」「外部ステークホルダーとの連携」「会計教育の推進」「公認会計士の認知度を上げる広報活動」などの事業は、おおむね計画通りに遂行することができました。これもひとえに、関係する皆様のご協力と会員・準会員の皆様のご支援の賜物であり、心から感謝申し上げます。また、近年は、東北地域で地元に貢献したいとの若い仲間が増え、40歳以下の会員・準会員が30%を超えている状況から、若い力を結集し、交流促進・自己研鑽を目的に、来年度には「(仮称)若手会計士の会」を立ち上げる計画であり、ベテランも若手も様々なフィールドで活躍できる環境づくりを目指していきます。

 「巳年」は、力を蓄えていたものが芽を出す「起点」の年、脱皮する特性と併せ「再生と誕生」を意味する年と言われています。本年も、「チャレンジ!東北」をスローガンに、国・地方行政の施策を注視しながら、日本公認会計士協会の基本方針に従い、役職員一同会務に取り組んでまいります。今後とも、関係各位におかれましては東北会へのご支援とご協 力を頂けますようよろしくお願いいたします。

 年頭にあたりまして、会員・準会員の益々のご活躍とご家族のご健勝・ご多幸を祈念して、会長としてのご挨拶といたします。本年も、役員・委員会・事務局ともにどうぞよろしくお願い申しあげます。

2025年1月



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