福島大学 「財務諸表監査論」 集中講義の様子

福島県会  高橋 和孝

  令和元年9月2日から令和元年9月6日の5日間、福島県福島市所在の国立大学法人福島大学にて日本公認会計士協会東北会寄付講座による「財務諸表監査論」の集中講義を実施しました。本講義は、現役の公認会計士がどのように企業の財務諸表監査を実施しているかについて学習することにより、福島大学経済経営学類の学生達が財務諸表監査の必要性と重要性を認識し、監査の基本的な考え方を理解して貰うとともに、講義を通して公認会計士の業務に興味を持って貰い、会計専門家を1人でも多く養成することをねらいとして平成25年から(寄附講座としては平成26年から)毎年実施しています。

  本年は83名の学生が「財務諸表監査論」の講義を履修しました。同講義は福島大学経済経営学類における企業経営専攻学生のうち、3年生の専攻専門科目(希望すれば4年生及び会計エキスパートコースの2年生も履修可能)であり、今年の企業経営専攻の3年生の全学生数が110名であることを考えると、比較的多数の学生が公認会計士の業務に興味を持っているものと思います。また、昨年度の同講義の履修登録者は50名であり、その前年度は41名であったことを踏まえると、本集中講義の注目度及び公認会計士が行う財務諸表監査への学生の関心は年々高まっているものと思います。

  講義当日は、福島県会所属の須賀俊一会員、小山暢会員、鈴木康将会員、郡司拓也会員、高橋和孝会員の5名が、それぞれ1コマ1時間30分の講義を1日に3コマ実施し、5日間の合計で15コマの講義を実施しました。1日目は「公認会計士の業務と監査制度の概要」、2日目は「監査契約の締結、監査計画の立案、リスクアプローチ、リスク評価手続」3日目は「内部統制の運用評価手続、実証手続、アサーション、監査技術、試査、監査調書の作成」4日目は「監査現場での実際の手続きの説明」5日目は「監査の総括、審査、監査報告書、監査意見の形成、追記情報、継続企業の前提、監査の失敗」をメインテーマに据えつつ、各講師の実体験を踏まえて講義を実施しました。

  講義後に実施したアンケートの結果によれば学生の反応は良く、公認会計士の業務が高度な知識を必要とする専門性の高い業務であると共に、やりがいと社会的意義のある仕事であることが理解され、多くの学生が公認会計士の業務に興味を持ったようでした。また、講義後の学生からの質問等を通じて、公認会計士業務の魅力を学生に伝えるためには、講師となる我々自身が公認会計士の業務の責任とやりがいを自覚し、責任を持って学生に伝えていくことが大切だと感じました。

  今回の講義を受講した学生の中から、将来公認会計士として活躍する仲間が出ることを願いつつ、レポートを終了したいと思います。最後になりましたが、今回の講義の機会を与えて下さった関係者各位にこの場を借りて御礼申し上げます。

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